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RPAはどこまで経理業務を変革できたのか

単純作業を省力化させるテクノロジーとして「RPA」が注目されています。実際は20年前から「RPA」が叫ばれているものの、経理業務において「RPA」の価値は発揮できているのでしょうか。そこで、本記事では実際の「RPA」活用事例と経理業務のRPA代替可能性についてご紹介します。

RPAは経理業務の現場で有効活用されていない

RPAは経理業務の現場で有効活用されていない、というのが現状です。ポイントは下記2点となります。

  • 従来の見直すべき経理業務プロセスを変えず、作業のみRPAを利用して自動化をしたために、無用なRPAだけが残っている
  • 経理業務プロセス全体を俯瞰することなく個別最適で自動化しようとしたため、狙い通りに動作せず、活用できていない

RPAが経理業界で盛り上がり、多くの企業がトライし、成功事例もあった

RPAを魔法の杖と認識し、流行りの波に乗るように続々と導入企業が増えていきました。代表的なRPAベンダーのRPAホールディングス、BizteXをはじめ、SIer企業のリセール、自社開発を推し進めることで市場は膨れ上がりました。

実際にRPAを導入した事例もあります。その代表例がソフトバンクです。下記の工数削減をRPAを使って実現することに成功しました。

  • 事例1:【入力・登録業務】デモ機の返却管理のステータス変更
  • 事例2:【入力登録業務】登録内容をWebシステムへ⼊⼒する業務
  • 事例3:【アップロード/ダウンロード業務】Webシステムからのファイルダウンロード業務
  • 事例4:【検索・抽出業務】データベースでの検索及び確認業務

※参考

RPAによる働き方改革事例4選 まずはソフトバンク社内で「やりましょう!!」

一方で、RPAによる業務効率化にトライするも上手くいかない企業が多い

ただし、実際にはソフトバンクのように、RPAを導入して大きく工数削減に寄与している企業は多くはありません。実際にRPAを導入した企業や、導入を支援した企業の声として、要件定義の難しさや、狙い通りの効果を生み出せなかったという意見があります。

導入担当者が業務内容を正確に俯瞰した上で、どの部分をRPAに置き換えるか、またはどの部署の誰の業務をRPAで代替するのか、細かく要件定義することはかなり難易度が高いです。

そもそも担当者の人数が少なく、運用までの組織体制が不安定なまま導入を決定してしまったがゆえに、上手くいかないケースも多くあります。

※参考

「RPAの効果が出ている」企業であっても「RPA運用に伴う悩み」は尽きない、その課題はと?(Digital PR Platform)

最小限のクイックウィンを目指したがゆえの盲点

RPAを取り巻く企業の思惑として、導入企業とRPAベンダー双方が最小限のコストで成果を積み上げたいと考えています。その結果、

  • 全体最適化をすることなく、非合理なプロセスのまま個別最適したRPAが大量に生み出されることになった
  • また、導入後の運用・管理を行える担当者が不在のため、RPAが形骸化してしまった

というような課題が浮き彫りとなりました。

必要なのはRPA以前に、プロセス設計の合理化

RPAの導入を成功させるためには、プロセス全体を俯瞰した上で、プロセス設計自体を合理化し、その先にRPAがいるようなプロジェクトの進め方が必要となります。

現在盛んに叫ばれているAIの導入には「AIプロジェクト」と呼ばれるAI導入に必要な基本ステップの雛形があります。ここで重要なことは、「解決すべき課題と求められる精度をしっかり見定めて、AI開発する価値があるかをしっかり検証することが重要」だということです。(下記参考URLより引用)

RPA導入にも同じことが言え、RPAを中心に工数削減を考える前に、業務プロセスの全体最適を設計し、その上で解決すべき課題を定義し、その課題をRPAで解決できるかを見定める必要があります。

※参考

電通】AIプロジェクトの1/3は失敗する。失敗例から導くAI活用の勘所

withコロナ時代におけるDX化の波は、経理業務の業務効率化に寄与するか

昨今の新型コロナウイルスによる影響はDXにも及びます。リモートワークを中心とした働き方にシフトすることが求められることで、デジタルデータ化が進み、RPAもより効率的に導入ができるようになる未来が待っています。

一方、プロセス全体を俯瞰すること無く生み出されるRPAは依然として有効活用されず、レガシー化の未来しか待っていません。関係者を巻き込んで正確なプロセス設計こそがRPA、そしてDXの推進に求められていることです。